「普段から良い姿勢を意識しているのに肩こりが改善しないんです」患者さんの質問に回答
2025/10/16
最近新規でいらっしゃった患者さんからお悩みの症状をお聞きして、「昔から肩こりが気になっているので普段から姿勢が丸まらないように胸を張るようにして意識しているのに肩こりが慢性的に続くのなぜでしょうか?」とい質問をいただいたのでこちらのブログで回答していこうと思います。
姿勢がいいから肩こりにならないわけではない
結論からいうと、良い姿勢を心がけているから肩こりにならないわけではありません。
こう言ってしまうと姿勢を整える、猫背に気を付けるといった今まで信じてきた情報は何だったのかと思われるかもしれませんがちゃんと理由がありますので解説していきますね。
ちなみに矛盾しているように聞こえてしまうかもしれませんが、猫背のように極端に背中を丸めている背骨の状態に注意して生活することは大事なことですのでそこは注意しておいてほしいです。
一見姿勢がよく見えるフラットバックという姿勢
姿勢のゆがみというと一般的には猫背が考えられるかと思いますが、フラットバックというゆがみもあります。
猫背はイメージ通り胸椎の後湾が強まって背中が丸まって首が前方に出ている状態です。
そしてフラットバックはその逆で生理的なS字の背骨のカーブが減って胸椎がまっすぐに近くなっている状態です。
このフラットバックは一見背筋がピシッと伸びていて猫背ではなく良い姿勢に見えますが、この一見姿勢がよく見える姿勢が実はひとつのゆがみなのです。
なぜよくないのか?
先ほど背骨は生理的なS字でバランスをとっていると書きました。このS字が崩れることが背中が丸まろうが背中がまっすぐになろうがよくないのです。
猫背は胸椎という背骨の部位が丸まっているのが強まり頭が前に出ることで首や支えている筋肉が常に伸ばされるようにストレスを抱えており、フラットバックは背中のカーブが少なくなることで衝撃が背骨に伝わりやすくなり首や肩回りの筋肉にかかる負担を逃がすことがしにくくなり肩が凝りやすくなります。そしてフラットバックの方はストレートネックの状態になっている割合が高いのも理由です。
この質問をされた方も含め、普段から姿勢を気にしている方で胸を張っていることが多い方は胸椎の後湾をなくすような姿勢をしすぎていることが多いので、自分ではよい姿勢をしているつもりでも実はフラットバックという姿勢の異常を作ってしまっているかもしれません。
そして私の感覚ですが猫背っぽい姿勢の方よりもいつも悪い姿勢にならないように意識してシャンとしている方の方が皮肉にも肩こりを気にしているように感じます。
背骨にとって肩こりになりにくい状態とは?
ここまで読まれて、「ならどういう状態が結局いいのか?」と思われたのではないでしょうか?
必要以上に丸まって猫背でもよくない、かといって胸を張りすぎてもいけない。
私が考えるに基本は猫背になりやすい人が多いので、背中が伸びている方が当然良いと考えています。ただ、猫背にしろフラットバックのようなまっすぐに近い背骨にしろどちらにもなれるだけの背骨の柔軟性があればよいと考えています。
猫背でもフラットバックの姿勢でも、この柔軟性が無くて姿勢がどちらかに固まってしまっている人が肩凝りや首こりになっていると感じています。
普段背骨の柔軟性を高めるように丸まったり反らせる、捻るといった動きをしておくことが大切です。
まとめ
常に猫背に気を付けて胸を張っていることを意識しすぎるより、背骨をしっかり動かせるようにしておくことが肩凝りや首コリを解消するために大事な要素です。
猫背もシャキッとした姿勢もどちらにも対応できるようにしていきましょう。
一度姿勢をリセットするやり方として背伸びをして手をゆっくり横から降ろす動作をするだけでもリセットできますので参考にしてみてください。
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生活に寄り添う大垣での姿勢矯正
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