四十肩、五十肩はどれくらいの期間で改善するの?
2025/07/22
今回は四十肩・五十肩の患者さんに「この四十肩・五十肩とよばれる症状や痛みはどれくらいで改善するの?」というご質問をいただきました。
今までも四十肩・五十肩の症状で悩まれている患者さんはたくさん診てきましたので、みなさん痛みが強くて満足に仕事ができないや普段の生活に支障があって困るといった言葉をたくさん聞いてきました。また痛みが和らいできても関節の動かせる範囲が狭くて、これも生活に困るや違う筋肉に力が入るので肩や背中が凝ってつらいといった声もよく聞きました。
今回、よく聞かれる質問ですのでこちらのブログに四十肩・五十肩の施術期間の目安について解説していきたいと思います。
結論!平均8か月程度
見出しにある通り、結論から言うと四十肩・五十肩の改善までの平均的な施術期間は8か月程度と言われています。
「そんなにかかるの⁉」と思われた方も多いのではないでしょうか?
もちろん痛みの程度や症状の内容、関節の拘縮具合の程度によりもっと短くなる人もいますが、大体8か月くらいと言われています。
私が今まで施術に携わってきた経験上ですが痛みを強く伴っていたりすると、最初は少し動かすこともつらい状況の方もたくさんいましたし、痛みが落ち着いてきても関節の拘縮がおきてこれをもとの可動域に近づけていくのも最初は固まっているので少し動かすだけでも痛みが伴い、それ以上動かすことを嫌がられたり筋肉や関節、靭帯などの軟部組織の拘縮が徐々に柔軟性を取り戻すことにも時間がかかるケースが多かったです。
まれに五十肩と言われたけど施術して数日で改善したと報告を受けたこともありましたが、痛みが強くて固まってしまった状態の人が数日で改善することは不可能だと感じますので、そもそも五十肩ではなかったというケースがありました。
四十肩・五十肩ってどんな状態なの?
皆さんがよく呼ばれる四十肩・五十肩は総称でそのくらいの年代の方がなりやすいからそのように言われるのであって、肩関節周囲炎というのが正式名称になります。
読んで字のごとく肩関節の周りの組織に炎症があって痛みが出ているという意味で、この肩関節周囲炎のなかに石灰沈着性だったり上腕二頭筋長頭腱炎、肩峰下滑液包炎などの各疾患名がどこに問題が出ているかで診断されます。そしてこの肩関節周囲炎も定義があいまいなところがあり、肩が痛くて動かせなくても五十肩と呼ばれますし、痛いけど動く状態でも五十肩と診断されることがあるので肩が痛くてそのくらいの年代だったら五十肩と診断されると思っていてもいいくらいの感覚です。
外傷がないのに肩関節の可動性が制限されて痛くて動かしにくくなっているのを、四十肩・五十肩と言います。
原因はなんなのか?
いくつか考えられますが代表的なものとして
- 加齢による肩関節周囲の組織の変性
- 日常生活での姿勢や使い方の癖
- 筋力低下と運動不足
- ホルモンバランスや代謝の変化
- 過去のけがや手術の影響
これらが引き起こしやすくなっている原因の代表です。
それぞれについて少し解説していきます。
①年齢的に肩関節周囲の組織である腱板や関節包が柔軟性を失いやすくなり炎症を起こしやすくなり可動域が狭くなり痛みや制限を引き起こします。
②デスクワークなどで猫背や巻肩になっていると肩関節に余計な負担をかけて腕の筋肉や肩甲骨も動きが悪くなります。現代の生活様式は肩を酷使している状況が続いていると言えます。
③肩はよく動かせるようにしているために支えを筋肉に頼っている構造になっています。
インナーマッスルと呼ばれる棘上筋や棘下筋などの小さい筋肉が筋力低下や柔軟性低下により関節に負担をかけることになり、血行不良で炎症を起こしやすくなります。
④女性の場合更年期前後に多く発症する傾向がありホルモンバランスの乱れで組織の修復力低下や代謝低下により炎症が慢性化することがあります。
⑤過去にけがや手術をしている場合痛めた組織がどうしても引っかかったり、柔軟性低下を引き起こしたままで組織を固くしてしまうことがあります。
原因は人それぞれなので個別に対応することが大切
当然ですが四十肩・五十肩の症状が出てしまった原因は人それぞれですので、何が問題なのかを詳しく調べてどの組織が拘縮しているかにより施術内容を考えて対応する必要があります。
よく病院や接骨院などに通っていたけどなかなか改善しないから通わなくなって、自然に放置していたら良くなっていたと言われることがあります。これは前にも書きましたが四十肩・五十肩は改善する時期や期間がかかるので患者さん自身がモチベーションを保てず通院をやめてしまったという話ですが、よくお聞きします。痛いし生活への不便があるため早く良くなりたいのになかなか痛みがよくならない、前みたいに不自由なく動かせないという思いが続くと正直もういいやとなっちゃいますよね
確かに四十肩・五十肩の炎症期などの痛みが強い時期や関節可動域の制限がある時期は、時間の経過とともに自然と落ち着くことがあります。ただし、自然治癒を待っている間に他の部位に負荷がかかりもともとの悩みがあるところと違った場所に痛みが出るようになってしまったり、平均8か月ほどと言っていた改善時期が状態が悪い方だと1年~2年などの長期間にわたって症状が続いてしまったという例もあります。病院での処置や接骨院・整体での施術というのはこの改善する期間をいかに短くできるか、または問題になることが多い痛みは落ち着いたけど関節の拘縮と言って動かせる範囲が狭いままになってしまったという状態をいかに出させなくするかが焦点になります。
あしみる接骨院・整体院での施術の仕方の一例
あしみる接骨院・整体院では四十肩・五十肩の痛みでお悩みの患者さんにはまず状況の把握をして、炎症期で痛みが強くてほとんど動かすことが難しい方には電気治療で痛みと炎症を少しでも抑えて痛みのストレスを減らしていき、関節可動域の改善は痛みが出ない程度に関節内を少し動かしていく施術をしていきます。
拘縮期で痛みは緩和してきたが固まって動かすと痛い時期や、可動域が狭い時期は痛みが強く出ないように気を付けて筋肉を和らげて可動域を広げていく施術をメインでしていきます。この時に痛みが強く出ないように配慮するのには理由があります。それは関節や筋肉には当然神経が通っており痛みを感知する神経が刺激されると関連する筋肉が収縮と言って縮もうとします。ですので、せっかく可動域を広げようとしているのに痛みを与えすぎることで筋肉が硬くなってしまい関節の可動性を広げる邪魔をしてしまうためです。
筋肉をほぐす施術をするところはたくさんありますが、あしみる接骨院・整体院では靭帯や関節包といった奥の方の組織に対しての施術や関連する背骨への施術も早期改善に向けて行っております。
まとめ
四十肩・五十肩はその方の状況によりますがやはり時間がかかる症状ではあります。自然に良くなることもありますが、痛みが残ってしまったり関節の可動範囲が狭いままになって以前のように動かせなくなってしまったままといった患者さんもみてきました。そういったことを防ぐために根気よく施術することは大事ですし、自宅で取り組める簡単なケアの方法を短い時間でいいので取り組んでいくのも重要です。
現在肩が痛くて悩んでいる方は一度ご相談ください。
----------------------------------------------------------------------
あしみる接骨院・整体院
岐阜県大垣市綾野町3504-227
電話番号 : 0584-84-2646
FAX番号 : 0584-84-2646
生活に寄り添う大垣での姿勢矯正
----------------------------------------------------------------------